本記事では、SWOT分析やジョハリの窓の考え方を取り入れたオリジナルの自己分析手法をご紹介しています。成長の見える化に役立つ内容です。
仕事をしていて「仕事に対する自信が持てない」と感じることはありませんか?
自信が持てない理由は色々とありますが、1つの理由に「自分の成長を実感できていない」というものがあります。
私がまさに仕事の中で自分の成長を実感できず、仕事に対する自信を持てないでいました。
成長を実感できない理由を考えると答えは簡単で、成長を見える化していなかったからでした。
本記事では、自分の成長を見える化するための私が実践している具体的手法をご紹介します。
以下のような方にオススメの内容です。
- 20代後半〜30代のサラリーマン
- 自身の成長が実感できていない方
- 自己の振り返りや自己分析の具体的手法を知りたい方
早速みていきましょう。
SWOT分析を個人に適用する
SWOT分析を個人に適用して、自分の成長を見える化しています。
SWOT分析とは、以下の通りです。
目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人のプロジェクトやベンチャービジネスなどにおいて、外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つである
引用:Wikipediaより
「経営戦略策定方法の一つ」と記載ある通り、本来はビジネスのために用いる分析手法で個人の自己分析に用いる手法ではありません。
企業や事業の現状を分析するために用いられることが多いです。
しかし、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)を個人レベルで定期的に分析すれば、自分の成長を見える化できるのでは?という発想のもと、この分析手法を利用し始めました。
具体的な方法は以下の通りです。
- SWOT分析の表を準備する
- 分析時点の強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)を書き出す
- 3カ月〜半年に1回の頻度で定期的に分析して表をアップデートする
- 履歴を振り返る
SWOT分析の表を準備する
「SWOT分析 表」で検索すると色々出てきます。
ダウンロードできるものが見つからなかったので、私はパワーポイントで以下の表を自作しました。
- (目的に対して)ポジティブ・ネガティブ
- 内部環境・外部環境
上記で4つのエリアに分かれます。
左上から時計回りに強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、脅威 (Threats)、機会 (Opportunities)のエリアですね。
パワーポイントですぐに作成できます。
分析時点の強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)を書き出す
SWOT分析は現状を分析する手法なので、分析時点の状況を書き出していきます。
「(目的に対して)ポジティブ・ネガティブ」という項目があるので、目的を設定する必要があります。
「年収を上げる」「出世する」など何でも良いです。
私は「会社で成功する」を目的として設定しています。
以下は、私の2018年7月時点の分析結果です。
(お見せできない情報も含んでいるので一部モザイクにしています)
あまり考えすぎると進まないので、ブレインストーミングのような形で20分〜30分程度で終わらせるのがコツです。
分析が終わったら「(目的に対して)ネガティブ」の列を見て、改善できるものは改善のActionをとっていきましょう。
特に「弱み (Weaknesses)」は仕事での上手くいかなかった経験から書き出されていると思います。
上手くいかなかった経験を振り返り、どこを改善すれば上手くいくようになるのか考え、Next Actionにまで落とし込んでみましょう。
脅威 (Threats)は外部環境ですので、改善のActionをとれるものは少ないです。
ただ、上司や他チームへの依頼などで改善できるケースもあるので、チェックしてみましょう。
3カ月〜半年に1回の頻度で定期的に分析して表をアップデートする
四半期〜半期に1回の頻度で定期的に分析して表をアップデートします。
このとき、前回分析したスライドをコピペして、増減したものを朱書きで書いていくことで、成長を見える化することができます。
以下は、先ほどのSWOT分析から約1年後の分析結果です。
※「英語力成長」などかなりざっくり書いているところありますが、本当はもう少し細かく書いた方が良いです。
左上の強み (Strengths)について、朱書き箇所は前回分析時点と比較して、出来るようになった(成長した)ことです。
右上の弱み (Weaknesses)について、罫線を入れている朱書き箇所は、前回分析時点で弱みだったものが改善された(克服した)ことです。
弱みが減ったかな、と思ったら高次元の弱み(できないこと)が出てきます。
ポジションが上がっていくと仕事の質も変わってくるので、新たな弱みが出てくるのは当然です。
新たに出てきた弱みについても、改善のActionをとっていきましょう。
履歴を振り返る
SWOT分析を繰り返すと以下のようにスライドが増えていきます。
スライドの朱書き箇所をチェックすることで、どの時期にどのような成長を遂げたのか振り返ることができます。
私は年末頃に一度作成したスライドを振り返るようにしていて、この1年間で出来るようになったこと、改善されたことを確認して翌年の仕事への自信・モチベーションアップにつなげるようにしています。
このように自分の状況を言語化して定期的に書き出してあげることで、自身の成長を見える化することができます。
応用編:ジョハリの窓の考え方を取り入れる
SWOT分析に慣れてきたら、ジョハリの窓の考え方も取り入れるとより深く自己の分析ができます。
内容は、同僚やメンターに自分の強み・弱みをヒアリングしてみよう、ということです。
ジョハリの窓とは
ジョハリの窓とは、以下の通りです。
ジョハリの窓(ジョハリのまど、英語: Johari window)とは自分をどのように公開ないし隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された考え方。
引用:Wikipediaより
また、以下の表がわかりやすいです。
SWOT分析では、自分が知っている自己をベースに分析(以下表の左側)しているので「盲点の窓(以下表の右上)」をカバーできていません。
「盲点の窓」は他人は知っている自己なので、同僚やメンターに自分の強み・弱みをヒアリングしてみましょう。
自分が気づけていない強み・弱みが出てきます。
以下は直近の私のSWOT分析でジョハリの窓の考え方を取り入れた分析結果です。
赤枠箇所が、メンターにヒアリングした結果で、ジョハリの窓で言うところの「盲点の窓」の部分です。
このように、SWOT分析に慣れてきたらジョハリの窓の考え方も取り入れてみましょう。
深く自己分析ができると思います。
まとめ:定期的な自己分析と成長の見える化で仕事への自信を持つ
SWOT分析とジョハリの窓の考え方を取り入れた分析手法をご紹介しました。
就職活動では自己分析を実施していたと思いますが、実は社会人になってからの方が自己分析が重要だったりします。
何気なく社会人での生活を過ごす人と、定期的に現状を把握して改善のActionをとっている人とでは、大きな差がつくからです。
さらに、成長を見える化することでスライドを振り返った時に大きな自信へとつながります。
完全オリジナルの自己分析手法で元々のSWOT分析とは異なる点あるかもしれませんが、よろしければご活用ください。
それでは本日はここまで。